ひとくちに手帳といっても、本当に様々な手帳と呼ばれる冊子があります。例えば、生徒手帳、母子手帳、年金手帳、警察手帳など、本当にさまざま。
一般的に「手帳」という言葉から連想されるのは、「スケジュール帳」だと思います。しかし、スケジュール管理は手帳の役割のひとつでしかありません。
当サイトnichiMAG(ニチマグ)における手帳の定義は、「今の自分に必要な物事を整理整頓するためのツール」。つまり自分の行動や思考を整理でき、必要な情報をまとめておくためのノートや冊子のこと。
スケジュール帳機能はもちろん、ノート、ToDoリスト、備忘録。そして職業に応じた規則や法律などの情報を、それぞれの用途でまとめたものを「手帳」だと考えます。
ということで、「手帳」が「今の自分に必要な物事を整理整頓するためのツール」である理由と、その役割について詳しく解説したいと思います。
手帳が「今の自分に必要な物事を整理整頓するためのツール」である理由
手帳を使って管理している物事は、人それぞれですが本当にたくさんあります。特に使い方に制限はありませんし、仕事のこと、生活のこと、趣味のこと、すべてを一か所に集約することができます。
あげればキリがないですが、例えば次のような物事です。
- スケジュール
- ノート
- メモ
- 日記
- アイデア
- ToDoリスト
- プロジェクト計画
- 体重などの健康状態
- 資料など
これらはその人の置かれてる環境や興味を持っていることなどによって、日々変わっていきます。つまり手帳に必要な機能は日々変わっていくことになります。
だからこそ今の自分に必要な機能を選択して一つにまとめる必要があり、「今の自分に必要な物事を整理整頓するためのツール」が手帳なのです。
手帳の役割は「自分自身のデータベース機能」
手帳の役割をひとことでいうと「自分自身のデータベース」です。
行動予定、考えたこと、目標、欲しいもの、日々の記録、備忘録など、頭の中だけでは管理できない情報をひとつにまとめ、必要な時に取り出せるようにする入れ物のイメージ。
行動と思考をすべて書き出しておくことで、すべて頭で覚えておく必要がないので「今していること」だけに集中できるのがメリットです。
手帳は本当に多くの役割を果たすことができますが、それぞれがピックアップした「必要な使い方の機能を集めたデータベース」が手帳の役割となります。
手帳が持つことができる役割の例
手帳にはたくさんの役割を持たせることができます。その中でも代表的な役割をいくつかピックアップしておきます。
「スケジュール管理ツール」の役割を手帳にもたせる
もっとも一般的な手帳の役割は「スケジュール管理」だと思います。年間カレンダー、月間カレンダー、週間カレンダー、1日1ページなどが中心で、それぞれに多くのフォーマットがあります。
自分の仕事や生活にマッチしたタイプのフォーマットを選ぶことで、より手帳の役割を最適に果たすことができます。例えば時間の決まった予定が多数ある営業職の方は週間バーチカルを選ぶなどです。
「タスク管理ツール」の役割を手帳にもたせる
日々のToDoを箇条書きにすることで「タスク管理ツール」の役割を手帳にもたせることができます。カレンダーページのメモ欄を使ったり、ノートページを活用したりと方法はさまざま。
週ごとで管理したい場合は週間レフトタイプの手帳を使い、日ごとで管理したい場合は1日1ページタイプを選ぶなど、自分に合わせたフォーマットを選ぶことが大切です。
「行動の道しるべ」の役割を手帳にもたせる
手帳の裏表紙や、ノートページのはじめに自分の行動指針的なものを記入しておくことで「行動の道しるべ」の役割を手帳にもたせることができます。
内容は主に次のようなものがありますが、毎日目にすることができる場所に書いておくことが、うまく行動するためのコツになります。
- 今年の目標
- やらないことリスト
- 座右の銘
- 将来のビジョン
- 習慣化したい行動
「人生の設計図」の役割を手帳にもたせる
ノートページやシステム手帳のリフィルを活用して「未来年表」をつくることで、「人生の設計図」としての役割を手帳にもたせることができます。
10年後、5年後、直近3年間の自分の未来像を想像して書き入れて日々見直すことで、実現のために必要な行動をスケジュール帳に取り込むキッカケとすることができます。
仕事、生活、家族、個人的な趣味など、自分の持つ役割ごとに具体的に記入すると、よりイメージがしやすくて良いでしょう。
「思考をクリアにするツール」の役割を手帳にもたせる
心がもやもやすることがある場合、ノートページを活用して「思い浮かぶままに書き出す」ことで、「思考をクリアにするツール」の役割を手帳に持たせることができます。
マインドマップ的な感覚で連想ゲーム的に書き出すことで、頭がスッキリと整理できる可能性があります。マインドマップについて次の本が参考になるので、興味のある方は読んでみてください。
「備忘録・ライフログ」の役割を手帳にもたせる
食事の記録・体重などの健康関連の記録や、使っている道具の型番などをメモしておくと、「備忘録・ライフログ」の役割を手帳に持たせることができます。
そのほかにも、誕生日や結婚記念日などの記念日リスト、読みたい本リストと書評、欲しいものリストなどを手帳にまとめておくことで。手帳は自分だけのデータベースとして活用できます。
手帳に「自分自身を整理整頓」して、今日の暮らしを楽しむポイント
手帳に持たせることができる役割は制限はありません。何か新しいことを始めたいと思ったとき、期日の決まった何かを確実に実行したいときなど、人それぞれ時と場合に応じて自由に使うことができるノート・冊子なのです。
今の自分のライフスタイルに応じて、工夫しながら役割を持たせて手帳を使うとことで、今日の暮らしを楽しむことができるはずです。
参考として、いろいろな手帳術の本を読んでみると良いと思います。いろいろな人が、いろいろな使い方をしているので、自分なりにアレンジすると楽しいですよ。
おすすめの手帳術本は「まずは書いてみる」という書籍、レビューも書いているので、ぜひ読んでみてください。
もっとオリジナルに自分に合わせて、行動と思考を整理したいならバレットジャーナルというノート術がおすすめです。参考本は「バレットジャーナル・人生を変えるノート術」。こちらもレビューを参考にどうぞ。